updated 2015.7.25
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論文 |
コンクリートの水分特性の測定法 New(1998年の解説論文を大幅に増補改訂したものです。) 非破壊検査, 64(3), 113-125, 2015 コンクリート中の相対湿度、含水率、その他の水分特性の測定原理と技術について解説した。[日本語PDF]お奨め |
Water transport in air-pores Cement Wapno Beton, Special Issue, 60-65, 2011 コンクリートやALCの連行気泡が水分移動に及ぼす影響を毛管吸水試験、透水試験、Cryo-SEM観察などにより検証し、連行気泡内に残留するエントラップド・エアの影響を考察した。[英語PDF] |
水分移動と乾燥収縮機構 (掲載時には8頁でしたが、これは短縮前の詳細版です) コンクリート工学, 43(5), 43-50, 2005 セメント硬化体中の水分移動の駆動力、熱移動とのカップリング、移動物性の測定技術、乾燥収縮のメカニズムについて解説した。セメント硬化体の水分拡散係数の測定を検討している方はお読み下さい。[日本語PDF] |
セメント系材料の水分容量及び水分拡散係数の同時測定 セメント・コンクリート論文集, No. 55, 54-61, 2001 セメント系硬化体は多孔質で親水性の表面を有することから、その耐久性は水分の移動や相変化の影響を強く受ける。このため、水分の移動現象を定量的に理解し、シミュレーションなどで含水率の経時変化を予測することが重要な研究課題となっている。その作業の中でもっとも時間と労力とを要するのが水分収支式の係数となる各種の水分特性値の測定であり、迅速な測定法の開発が望まれている。本研究では等温条件の水分移動を対象とし、平衡含水量と水分拡散係数とを、同時にしかも迅速に測定する方法を検討した。まず水分移動の駆動力と水分収支式における係数の意味を明確にした。ついで水セメント比の異なるセメント硬化体および気泡コンクリート試料に境界条件として湿度の急激な変化を与え、一定時間内の吸着量を連続的に測定した。拡散方程式を所定の境界条件下で解析的に解き、この式で吸着速度をカーブフィットして平衡含水量と水分拡散係数を早期に推定する手法について検討した。水分容量の1次データである平衡含水量の測定結果はDaianの測定結果と良く一致し、 水分拡散係数の測定結果はSakataの測定結果と良く一致した。[日本語PDF] |
セメント系硬化体の水蒸気吸着等温線の動的測定 コンクリート工学年次論文集, 22(2), 775-780, 2000 セメント系材料の吸着等温線(平衡含水量)は重要な水分特性であるが、従来、測定に長時間を要し、しかも平衡の判定基準は曖昧なままである。吸着速度のカーブフィットから平衡量を推定する動的方法は、迅速であるが精度の検証が不十分であった。本法では動的方法のフィット式と測定条件を詳細に検討しセメント硬化体とALCに適用した結果、従来法の結果との良い一致を確認した。[日本語PDF] [英語PDF] |
セメント系硬化体の水分拡散率の動的測定 コンクリート工学年次論文集, 22(2), 781-786, 2000 セメント系建設材料の湿気拡散係数を、簡易かつ自動的に測定できるシステムを開発した。平板の試料を精密相対湿度発生装置内に設置し、吸着量を連続的に測定し、カーブフィットによりセメント硬化体、モルタル及びALCの湿気拡散率を求めた。測定結果は従来の2-BOX法やカップ法の結果と良く一致した。[日本語PDF] |
An Overview of Principles and Techniques of Moisture Properties Measurement for Building Materials and Components Proc. Int. Workshop on Modeling of Deterioration in Composite Building Components due to Heat and Mass Transfer, Tsukuba, January 22-23, 1998 水分特性の測定原理および測定技術について展望した。特にセメント硬化体の含水率の測定を検討している方はお読み下さい。[日本語PDF] [英語PDF] |
From simultaneous heat and moisture transfer models to the modeling of the deterioration of concrete Proc. Int. Workshop on Mass-Ennergy Transfer and Deterioration of Building Components - Models and Characterisation of Transfer Properties, Paris, 19-28, 1995 De Vries, Bazant, Matsumotoの熱水分同時移動モデルを比較し、コンクリートの劣化モデルへの適用性を検討した。不可逆熱力学モデルにより、コンクリート内のイオン、水分、熱の同時移動モデルを提案した。[日本語PDF] [英語PDF] |
建築材料と水分の基礎 未公表, 1994-2000 コンクリートを中心とした材料中の水分の熱力学的扱いに関する基礎事項を解説した。水分の化学ポテンシャル、吸着水、浸透圧など、水分を含んだ多孔体の平衡状態の性質および水分移動を検討する際に不可欠な物理化学の概念を数式を最小限に用いて分かりやすく述べた。お奨め[日本語PDF] |
硬化セメントペースト-水系の熱力学 セメント・コンクリート, No. 478, 8-16, 1986 セメント硬化体中の水分を熱力学的取り扱うための基礎概念、即ち吸着、表面張力、分離圧、浸透圧、化学ポテンシャルなどを解説しています。古典的な平衡の熱力学が中心で、不可逆過程の熱力学は除外しています(これについては「水分移動と乾燥収縮機構」を参照)。30代の勢いで書いたものです。[日本語PDF] |
プレゼンテーション |
Thermodynamics of Water in Concrete Ecole Polytechniques Federale de Lausanne, September 2000 (C. Huet先生の頃です) コンクリート中の水分の平衡と移動に関する基礎的な講演 [英語PDF] |